2024年が明けましたが、能登半島での大きな地震や航空機の火災等大きな事が立て続けに起こっています。いつ何時自分の身に起こってもおかしくない災害。今一度子どもと一緒に考えなくてはいけない時かと思いますので、今回はその災害時に関して書いていこうと思います。
避難の仕方
核施設では避難のマニュアルがあり、月に1度必ず避難訓練が実施されています。ここでは私が幼稚園教諭として働いていた時にやっていた事と、家庭でできる事を書いていきます。
地震の場合
施設には必ず地震速報機が設置されており【震度〇の地震まで10、9・・・】とカウントダウンが始まります。子ども達はシチュエーションによってこんな動きを練習しています。
- 室内にいる時(机があるとき):下に隠れ、動かないように机の足を抑える。揺れが収まったら防災頭巾を被り外へ避難する。
- 室内にいる時(机がない時):防災頭巾を被り部屋の指定の場所(落下物がない場所)へ集まりダンゴムシのポーズ(頭を隠して床に丸くなる)をとる。揺れが収まったら外へ避難する。
- 外にいる時:園庭の真ん中に集まり座って静かに待つ。
小さい年齢・月齢の子どもたちはまだ緊急時の事に理解しきれない場合があったり、防災頭巾を自分でかぶれない為、声を掛け先生の所に集まりダンゴムシの姿勢をとっていました!
火事の場合
こちらも各施設に火災報知器、非常ベルが設置されており煙や火が検知されるとベルが鳴ります。
- 室内にいる時:防災頭巾を被り、指定の場所へ座って待機する。口元をハンカチで覆う。先生と一緒に外へ避難する。
- 外にいる時:地震と同様に園庭の真ん中に集まり静かに座って待つ。ハンカチで口元を覆う。
ベルや警報以外にも、笛の音で先生の近くに集まる事も普段から練習していました!
家庭でできる事
- まず何が起こっているか知らせる:施設にいる時と違い、警報音が鳴らず地震や火事に気付きにくい事があります。また遊んでいると気づきにくい事も多いのでまずは大人が冷静に「地震だよ!火事だよ!」と伝えてあげます。
- 約束事を決める:園と同様に地震が来たときは机の下に隠れる、避難する時は家族と一緒に等家でも避難する時の約束を決めておくといいと思います。
- 家族で話し合う:上記で約束と書きましたが、家族で【非常持ち出しをどこに置くか、誰が持つか・複数人子どもがいる時は誰が連れていくか、避難場所はどこにするか等】決めておくといいと思います。
家でも避難訓練の様な練習ができるといいと思います!
持ち物や備蓄
施設では園児や職員が3日ほど過ごせるように備蓄が用意されている事が殆どです。私の勤めていた園では【非常食(パン、ごはん、缶のお菓子、水等)、毛布、簡易トイレ、発電機、オムツ等】が備蓄されていました。以下に家庭の備蓄に入れてあるといい物を書こうと思います。
- 非常食:子どもの食べやすい炊き込みご飯やチャーハンの様な物、非常食のお菓子もあるといいと思います。月齢が低いお子さんがいる家庭は缶のミルク、哺乳瓶もあるといいと思います。
- オムツ下着・洋服:まだオムツが取れていない子は勿論、取れている子も避難所に行くと中々トイレに行けなかったり、安心して排泄できる場がない時に履けるよう余分に入れておくといいと思います。
- 抱っこ紐:一人で歩ける子も一緒に安全に避難するために必要になる場合があります。保護者の両手が空く事や子どもが歩くには危険な場所を通る等を考えると入れておいてもいいと思います。園では大きくても使える簡易的なおんぶ紐を持ち出し袋に入れ、必要に応じて使っていました。
備蓄が準備してあっても、期限が過ぎていたりサイズが小さくなっている事もありますので、こまめに確認をして入れ替えるといいと思います。
ミルクはお湯がなくてもすぐ飲める缶に入っているタイプが便利だと思います!
まとめ
非常時の事について書かせていただきましたが、あくまで私の園の一例ですし、園によって避難の指導は様々です。集団生活をしているお子さんに園でどうしているか聞いたり、家庭によって何が必要か今一度家族で災害時について話し合っておくべきなのではないかと思います。緊急時に安全に避難できるよう日頃から定期的に気にかけられるといいと思います。
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